凝集処理でフロックが浮いてしまう?要因と対策

凝集処理では、本来フロック(凝集物)は沈んで上澄み水がきれいになるはずです。
しかし現場では、処理中や静置後にフロックが浮き上がるトラブルが発生することがあります。

1. 主な要因は「空気」「油」「比重」

  1. 撹拌による空気の巻き込み
  • 強い撹拌やポンプ循環によって微細な気泡がフロック内部に入り込み、浮力が発生
  • 高回転の撹拌機やエア抜き不足の配管で起こりやすい
  1. 撹拌によるフロックの分解
  • 大きなフロックなら沈むはずのものが、過度な撹拌やポンプ通過で分解され微細化
  • 微細化したフロックは沈降速度が遅く、浮遊しやすくなる
  1. 油分の付着
  • 油脂や軽い有機物がフロック表面に付着し、比重が軽くなる
  • 特に食品工場や機械加工工場の排水で発生しやすい
  1. 懸濁物自体の比重が低い
  • 木片、繊維、プラスチックなど軽いSSが主体だと、凝集しても沈みにくい

2. 対策方法

  1. 空気巻き込みの低減
  • 撹拌機の回転数を下げる
  • ポンプ配管にエア抜きラインを設置
  • 撹拌翼の形状を変更して泡立ちを抑える
  1. フロック破壊防止
  • 撹拌強度を必要最小限に調整
  • 高分子凝集後はできるだけ穏やかに沈降槽へ送る
  • 低せん断型ポンプを採用する
  1. 凝集前に油分を除去
  • 油水分離槽やスキマー、加圧浮上装置で油をあらかじめ分離
  • 撹拌条件を見直し、油分の微細化を防ぐ
  1. 比重補強
  • 硫酸バンド、石灰、鉱物粉末など重質材を併用して沈降性を高める

3. 浮遊物が発生する場合の最終手段

空気、油、比重のいずれかが原因で浮上する場合、
沈降槽や調整槽の水面に浮いたものを除去するシステム(例:スキマー、表面吸引)を併設することも有効です。
こうすることで、浮遊物の流出や後段処理への悪影響を防げます。

結論

フロック浮上の多くは、空気・油・比重の影響によって起こります。
まずは原因を切り分け、前処理や撹拌条件の見直しで根本対策を行い、
それでも解消できない場合には浮遊物除去システムを組み合わせることが、安定した処理水質の確保につながります。

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