凝集剤とは?|役割・種類・実績・粉体凝集剤のおすすめ
「凝集剤とは何なのか?」「どんな目的で使われるのか?」
排水処理や濁水処理の現場では欠かせない存在ですが、初めての方にはイメージがつきにくいかもしれません。
この記事では、凝集剤の基本から種類・役割・実績までをわかりやすく解説します。
また、初めての方におすすめできる「粉体凝集剤」についても紹介します。
凝集剤とは?
凝集剤とは、水中に含まれる細かな汚れ(SS:浮遊物質)、油分、有機物などを集めて(凝集させて)沈めるための薬品です。
処理後の水をきれいにし、環境基準を守った排水や再利用を可能にします。
凝集剤の役割
凝集剤にはいくつかのタイプがあり、それぞれ役割が異なります。
- PAC(ポリ塩化アルミニウム)、硫酸アルミニウム
水中の汚れを中和しやすい状態にし、凝集のきっかけをつくる「無機系凝集剤」 - 高分子凝集剤
できたフロック(汚れの塊)をさらに大きくまとめ、沈みやすくする「補助的な凝集剤」
一般的な処理では、これらを組み合わせて使うことが多いです。
凝集剤の種類
凝集剤は大きく分けて2つです。
- 液体凝集剤
PACや硫酸バンドなど。大規模処理や連続処理に向いており、自動投入設備との相性が良い。 - 粉体凝集剤
水澄まいる、オイルフロックなど。1剤で処理が完結できるものがあり、試験や小規模処理に適している。
どんな水の処理実績がある?
- 建設現場の濁水処理
- コンクリート排水・切削水処理
- 工場排水(食品・金属・化学)
- 油分を含む排水の処理
多くの現場で凝集剤が利用され、処理水の再利用や産廃削減に役立っています。
初めての方には粉体凝集剤がおすすめ
粉体凝集剤は、1剤で凝集処理とpH調整ができるため、大掛かりな設備がなくても簡単に使えます。
- バケツや一斗缶などでも処理できる
- 持ち運びが便利で場所を選ばない
- 廃棄物量を抑えやすく、コスト面でもメリットがある
もちろん向き不向きがあるため、現場状況によって液体凝集剤と使い分けることが大切です。
弊社で取り扱っているのは、無機系の粉末凝集剤。
1剤で処理が完結するため、場所や大型設備が不要で、初めての方にも安心してお試しいただけます。
もっと知りたい方へ
凝集剤についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
まとめ
- 凝集剤とは、水の汚れをまとめて沈める薬剤
- PACや硫酸アルミニウムは中和・初期凝集、高分子は補助役割
- 種類は液体と粉体があり、それぞれにメリットがある
- 初めての方には、簡単に扱える「粉体凝集剤」がおすすめ