沈砂池の処理能力を向上させる!濁水対策品”除濁タブ”

2021-07-09

こんにちは 営業の 本田です。

土木工事現場で必ず出てくる泥水の処理では濁水処理機を利用した処理や、沈砂池を設置して処理をしたりしていますよね。

今回は特に沈砂池、沈殿池を利用した処理における問題点と、解決策についてお話していきます。

1.沈砂池、沈殿池の役割

沈砂池や沈殿池(以下沈砂池)とは、発生する濁水の量に応じた穴(池)を掘り、穴から流れ出るまでに土砂などが沈降し、流出時には土砂や泥の含まれていない水が流れ出ていくといった濁水処理工法の一つです。

設計の段階で、流入する濁水の量や濁水に含まれる浮遊物質(SS)、土砂や泥の沈降時間を計算して穴の大きさ(深さや幅)などを決めますが、台風や豪雨など想定を超える濁水が流れ出てくることもあり、その対策に頭を抱えることもあったりしますが機械を使わずに濁水処理をする方法(エコ)としてとても有効な手段です。

2.沈砂池、沈殿池のメリット・デメリット

ここでは、沈砂池のメリット、デメリットについて意識を共有したいと思います。

まず、沈砂池のメリットですが、以下のようなところですかね?

・濁水処理機、電源などの設備が不要
・凝集剤などの薬品を使わなくて良い
・濁水処理機などのように作業員が常駐する必要がない。

規模によってはセメントをうつ等大掛かりな作業が増えていきますが、基本的にはエコな濁水処理方法であることがわかりますね。

一方デメリットはどんなことがあるでしょうか?

・接地面積の確保ができない
・台風や豪雨時の想定を超える濁水が発生したときの対策が難しい
・沈降しないものが流れ出てしまう可能性がある
・ろ材を設置しても細かい粒子が通過してしまう事がある

台風などで想定を超える濁水が発生した際の対策については、中々難しい問題ではありますが、凝集剤などを併用し沈降促進ができれば、面積や粒子の問題は解決できそうですね。

とはいえ、凝集剤を使うには濁水処理機が必要になる…

そんな問題を解決するために開発された商品があります。

無機系”固形”凝集剤「除濁タブ」(濁水安全対策品)
※NETIS登録番号:KT-180121-A

3.除濁タブは沈砂池・沈殿池の処理能力を向上させます。

除濁タブはなかなか沈まない小さな粒子を集め、大きな粒子にする事によって沈降を促進します。

粉体凝集剤や、液体凝集剤とは違い、濁水処理機などの設備は不要で、一度濁水が除濁タブに触れるだけで充分な効果を発揮しますので、濁水の流入口近くに設置するだけです。

さらに、面倒な添加量の調整や人員の配置も不要です。

こちらの動画でその能力をご確認ください。

10000ppmの濁水を24時間自然沈降させ、まだ浮遊している濁水を処理し

ご覧頂けたでしょうか?なかなか沈まない濁水処理もこれで解決します。

簡単に利用できるということはご理解いただけたと思いますが、細かい粒子を大きくし、沈降促進が図れることで沈砂池のデメリットを補うことが出来るようになります。

・沈降速度が早まり、沈砂池の規模を抑えることが出来る
・ろ材での回収率を大幅にUPすることができる。

「処理能力の向上=粒子を大きくし沈降速度を上げる」ことができる、さらに、濁水に浸すだけで管理も簡素化出来ることが、沈砂池で除濁タブを使う大きなメリット(効果)です。

4.濁水量に対する除濁タブの使用量

それでは、どの位の沈砂池にどの程度の除濁タブが必要なのか?
→ 一概にはお答えできません!スイマセン!

沈砂池の大きさ、流入スピード、量、濁度によって使用量は変わってきます。

一つの目安としては、1kgで最大300㎥の濁水処理が可能ということです。
流入量から逆算して使用量を決定し、効果や溶け具合から使用量を調整して頂く場合が多いです。

ただ、濁水の濃度はいつも一定とは限りません。濃い場合や、もっと早く沈降させたい時は使用量を増やすことで沈降速度をさらに上げることが可能です。
一方、沈降時間が十分に取れる時は使用量を減らすことで経済的に使用する事が可能です。

参考までに、同じ条件の濁水に除濁タブの使用量を変えた場合の沈降速度の違いを確認したテストをご覧ください。

シルトが容器側面に付着しており少しわかりにくいかもしれませんが、除濁タブ1個で4時間経過したものと、除濁タブを2個(倍)で2時間経過したものを比べると、除濁タブ2個×2時間の方が沈降が進んでいることがわかります。

このテストではタブを2倍使用することで沈降時間が2倍以上になっていることがわかります。

以下が除濁タブ使用前後の状態です。

処理前
処理前
処理後
処理後

効果は申し分ないですね。

5.除濁タブについてご質問、お問い合わせはこちら

使用方法や、お見積りのお問い合わせが増えております。

お問い合わせいただいた順でご対応させていただいておりますので、些細なことでも遠慮なくご連絡ください。

お問い合わせは下記フォームよりお願いいたします。

お急ぎの場合は営業担当に直接ご連絡ください。

東日本(小西):090-8341-3510/042-644-6011
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