コーヒーは凝集処理OK?~凝集原理から考えてみる~
あの真っ黒なコーヒーは凝集処理が出来るのか?
凝集できるかどうかの基本から考えつつテストを実施してみました。
凝集できるものってどう判断する?
そもそも、凝集処理とは液体中の細かな粒子同士をまとめて(くっつけて)大きくすることで、汚れ成分と水を分離させることです。
事前に凝集できるかどうかを見分けるポイントをおさらいしたいと思います。
- 放って置くと沈降(分離)する
- pHが中性である
- 濁っている(色がついているものも含め透き通っていない)
- 界面活性剤等化学製品が含まれない(水に溶けたものは難しい)
- 熱すぎず、冷たすぎない(大体10~30℃程度が良い)
見分けるポイントとコーヒー(今回はインスタントコーヒー)を見てみると、淹れたての熱いコーヒ-でなければほとんどが該当しますね。
と、いうことは凝集処理は出来るものとして実験してみます。
コーヒー凝集処理テスト
早速インスタントコーヒーを入れてみて凝集処理テストを実施してみます。
冷やせばいいものの…あっついコーヒーでテストしてしまいました…
結果は下記の通り
ビーカーにいれるととても実験した感じが出てきますね!
結論から言うと、何かが凝集して濁りのない茶色い液体だけが残る。
やはりインスタントといえど完全に液体に溶け切っているわけではないのでしょうか?
一部の成分はしっかりと凝集して液体の色が変わったことから、沈降しにくい成分が浮遊している状態であると推測できます。
※凝集剤成分により析出したということも考えられます。
今回の実験から「濁った水は凝集可能」と判断し易いことがわかりますね。
また、凝集剤オイルフロックは熱いお湯(60~80℃)程度でも凝集処理が出来ることがわかりました。
基本的に高分子凝集剤等高温域での処理は苦手としておりますので、温度の高い排水にはオイルフロックを試す価値があります。
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