凝集処理ができるかどうか見分けるポイント

凝集剤を使って廃水処理できるかどうかを見分けるには、以下のポイントをチェックすると判断しやすいです。

1. 濁りの原因(固形物か溶解成分か)

処理しやすい:固形物(粒子・泥・土・粉など)
処理が難しい:溶解成分(色素・糖分・油分など)

  • 泥水やセメント廃水のように、細かい粒子(懸濁物質)が多い場合は処理しやすい
  • コーヒーやお茶のように、水に完全に溶け込んでいる成分(色素・カフェインなど)は通常の凝集剤では処理が難しい

2. pH(酸性・中性・アルカリ性)

中性〜弱酸性(pH 5〜8)の水は処理しやすい
極端な酸性・アルカリ性(pH\<4 または pH\>10)は調整が必要

  • セメント廃水は強アルカリ性のため、pH調整が必要
    ※水澄まいる(アルカリ型)は中和しながら凝集処理が可能
  • 酸性やアルカリ性が強いと、凝集剤が効果を発揮しにくい場合がある。

3. 水の色が取れるか?

透明度が上がるなら処理可能
色が残るなら処理困難(溶解成分が多い)

  • 泥水やセメント廃水なら、凝集剤を入れると沈殿して透明な水になる。
  • コーヒーやお茶は、色素が溶けているため、普通の凝集剤では透明になりにくい。

▶ 試験方法
小さなコップに汚水を取り、少量の凝集剤を入れてみる
固形物がまとまって沈殿すれば処理可能
色がそのままなら、凝集剤だけでは難しい


4. 油分が含まれているか?

油が少ない
油が多い

  • コーヒーやお茶には微量の油分が含まれているが、少量なら問題なし。
  • 食用油や工場排水のように油分が多い場合、特殊な凝集剤(オイルフロックなど)が必要

5. 試験方法(簡易チェック)

💡 試しに以下の方法で凝集剤が効くかをチェック!

① 少量の汚水をコップに入れる
② 凝集剤を少量入れて混ぜる
③ 以下を確認

🔹 透明になった → 処理可能
🔸 濁りが減らない → 処理が難しい
** (pH調整 or 別の処理が必要 or 凝集剤をもう少し入れる)**
🔻 色が残る → 活性炭や別の方法と併用が必要


まとめ

固形物が多い(泥・粉・セメント廃水)→ 凝集剤で処理しやすい
pHが中性(5〜8)なら処理しやすい
色素や溶解成分が多い(お茶・コーヒー)→ 処理が難しい
油分が多い場合は、通常の凝集剤では効果が低い

実際に処理できるかは小規模なテストをするのが確実です!

まずは効果を見てみたい!
そう思ったら下記よりサンプル申し込みいただけましたら適した凝集剤サンプルをお送りさせていただきます。

オイルフロック~油混じりの廃水も処理可能~
https://gyosyuzai.com/offreesamplepage

水澄まいる~セメント関連はアルカリ型、その他は標準型~
https://gyosyuzai.com/mizusumairu_muryomoushikomi