🌊【読めばわかる!】 濁度(だくど)とSS(エスエス/浮遊物質量)ってなに?

水がきれいかどうかを調べるときに、「濁度(だくど)」と「SS(エスエス)」という言葉が使われます。
言葉はむずかしそうですが、わかりやすく説明しますね。


🌀 濁度(だくど)ってなに?

濁度とは、水がどれくらい透き通っているかをあらわすものです。

  • 水の中に小さなつぶ(どろやすな、バクテリアなど)があると、水はにごって見えます。
  • そのにごりの強さをはかるのが濁度です。
  • 濁度が高い=にごっている水
    濁度が低い=透き通っている水ということになります。

🟦たとえば…
水道の水 → 濁度が低く、透き通っている
雨のあとににごった川 → 濁度が高い


🍙 SS(エスエス)ってなに?

SSは「浮遊物質量(ふゆうぶっしつりょう)」といって、水の中にういているつぶつぶの重さをあらわします。

  • 水の中には、すなやどろ、小さな葉っぱなどのがういています。
  • それらを「浮遊物質」といい、それがどれくらいあるか(=重さ)をはかるのがSSです。

🟨たとえば…
にごった池の水 → SSが高い(つぶがたくさん)
きれいな水道水 → SSが低い(つぶがほとんどない)


📏 濁度とSSの単位ってなに?

どちらも数字で表すときに使う「単位(たんい)」があります。

種類表すこと単位よみかたどんな意味?
濁度水の透き通りやすさNTUエヌティーユー光がどれくらい散ったかを表す単位
SS水にういているつぶの重さmg/Lミリグラム・パー・リットル水1リットルに何mg(ミリグラム)つぶがあるか

🔍 もっと詳しく知りたい人へ:違いと測り方


✅ 測り方の違い

濁度(NTU)SS(mg/L)
調べること水のにごり(光のちらばり)水にういているつぶの重さ
測定方法光を当てて、どれだけ散るかをはかる水をフィルターでこして、つぶの重さをはかる
単位NTU(ネフェロメトリック濁度単位)mg/L(ミリグラム毎リットル)

✅ 単位の意味をもう少しくわしく

  • NTU(ネフェロメトリック濁度単位)
     光が水の中でどれだけ散らばるか(=にごり具合)を表します。値が大きいほどにごっていて、値が小さいほど透き通っています。
     水道水ではNTUが 1以下 であることが多く、安全で清潔な水の基準になります。
  • mg/L(ミリグラム・パー・リットル)
     水1リットルの中に、何mg(1mg = 1000分の1g)のつぶが入っているかを表します。
     たとえば、SSが50 mg/Lなら、水1リットルに50mgのつぶつぶが入っているということです。

✅ 使い分けのポイント

  • **濁度(NTU)**は、見た目のきれいさや飲み水のチェックに使われます(透き通っているかを知りたいとき)。
  • **SS(mg/L)**は、川や池の水を調べたり、水の中にどれくらいつぶがあるかを重さで調べたいときに使われます(環境調査に便利)。

✨ まとめ

比べるポイント濁度(だくど)SS(浮遊物質量)
表すこと水の透き通りぐあい水にういているつぶの重さ
測り方光を使ってにごりを見るフィルターでつぶをこして重さをはかる
単位NTUmg/L
たとえるとスープがにごっているかどうかスープにどれくらい具が入っているか

水の「にごり」や「中にあるつぶの量」を調べることで、
私たちは水の安全や自然の環境を守ることができます。